any-story’s blog

今日もどこかで物語が

好きな設定を好きなだけ

f:id:yagana:20211026231321p:plain

違う。なんであんな答えをしちゃったんだろう。

 

付き合って半年の彼に結婚を迫られた。

 

でも迷っていた。それに、今日は出会う前からずっと。。

 

彼の準備や今日にいたるまでのムード作りが、やっぱりそうだよね。

 

でも、なんか踏ん切りがつかない感があったし、

 

あんまり考えないで、、デートを楽しもうと思って・・来ちゃった。。

 

なんで、

 

なんで「弟さんの年収を超えたら考える」って言っちゃったんだろう。。

 

いや、がんばって欲しかったって気持ちもあるの。

 

それに半分冗談ぽく言ったはずなんだけど。。

 

「え、あ、う・・」って言葉覚えたてのAIみたいになっちゃったじゃない!

あたしのお馬鹿さん!あぁぁ~

 

あわてて駆け込んだトイレ。

 

縁に花が活けてある不思議な鏡。なんか映っているあたしがミュシャのモデルみたいね。

 

だけど、いつの間にか知らずに髪をかきあげていたようだ。

 

宝塚に日本昔話組があったら、やまんば役はあたしに決定ね。

 

時計の針を戻そう

 

髪を整え、表情を整え・・

 

軽く油取り紙で顔を抑えていると、蛇口付近に懐中時計があることに気づいた。

 

午後の8時をまわったところ。今の時間。

 

試しに入店直後の2時間前に針を戻す。

 

彼には、、一旦話をそらした方がいいかも。

 

ま、ドライに気持ちは嬉しいとは言っておこう。

 

何がひっかかっているのか。

 

私の気持ちが整理できてないのに、今彼に何も告げることができないわ。

 

よし~

 

トイレを出ると同時に、掛け時計が6回鐘を打った気がした。

 

 

 

続く。